増税じゃないとの役所の説明


「住民税と所得税を合わせた負担額は基本的には変わっていませんよ」。どの自治体の税務課窓口も、職員はそう説明している。電話のほか直接窓口を訪れる市民も少なくないという。

私も市役所に電話したが、同じようなことを言われた。マニュアルがあるのだろう。マクドナルドでもあるまいに。

住民税が増えたのは、国と地方の税財政を見直す「三位一体改革」の一環として行われた税源移譲の影響が、6月になって出たため。1月にはこれに見合う額が所得税から減額されているが、1999年に始まった住民税の定率減税が6月に廃止されたこともあり、私たち納税者にはダブル増税としか見えない。

今回の財源委譲は実質増税定率減税廃止を隠すためのめくらましじゃないの?とさえ思う。